「絹」という文字から何を想像しますか?
ウエディングドレスやお振り袖、能や歌舞伎の衣装、お茶室でのお手前など、どちらかと言えば伝統的な衣服やおしゃれ着が思い浮かぶことでしょう。
しかし絹は、古来内外を問わず為政者の威厳を保つと共に健康に貢献してきました。時代劇での殿様の「頭痛はちまき」は、おまじないではないのです。
研究者には絹や桑の何が人に良い働きをするのか、ご研究頂きたいと思って居ます。
管理人は、1975年1月に腎障害の診察を受けたことから先天異常があることを知り、その後は用心深く食生活を含めて自助環境を整え、障害に陥らないようにしてきたものの、2007年11月、大腸癌末期余命2ヶ月を宣告されました。余命2ヶ月では何も出来ないと思い、妊婦のようにふくらんだ腹部を抱えて医療から逃げ出して今に至ります。
生活内容としては、個人責任として水に気を配りプロポリスやハチミツなどの自然食品にも助けられて、身体に聞きながら暮らしてきました。
『絹大好き』を執筆してからは、シルク蛋白質や桑茶、桑の根エキスを利用し、絹の靴下や下着、寝間着、シーツなどの着用体験をし、絹の恩恵に浴してきました。
以下は、2014年11月「シルクファクト岡谷・岡谷蚕糸博物館」で開催された日本野蚕学会の公開シンポジウムで発表した個人的な見解です。
講演用のPPTから転載・加筆しました。
1.絹の靴下で足が攣らない?
*写真の靴下は、セリシンの効用がある生糸で編んだ5本指靴下。
2.空腹を誘うシルク蛋白質や桑茶
*写真は、「庄内シルク物語」/ル・ジョリ シャポー(画像提供/㈱エル・サン)
3.絹製品で是非欲しいもの
4.私に必要なもの
*写真の指なし手袋/アトリエ トレビ
5.作ってみました
6.助かったもの
7.3年越しで作っているもの
*琉球藍の先染め布/アトリエ トレビ
8.「モッコふんどし」という形
9.女性用
*精練したキビソ糸/工房 風花
http://www.kiryu-renga.jp/kazahana/
10.幼児用
*左は成人用、右が幼児用。ポイントを花
にしたら女児用になります。
11.シャツはどうでしょうか?
*製品/Silk Fortune
11.レギンスはどうでしょうか?
*製品/Silk Fortune
12.だぼシャツ考
12.驚いたこと
13.更なる絹まみれで変わったこと
*布加工/ ㈱アート
http://art-silk.jp/company.html
14. 24時間絹まみれ
*製品/Silk Fortune
付記:シーツの価格
絹のシーツは、贅沢でしょうか・・・
私たちは、昭和三〇年代くらいまでは、祭りか盆暮れ以外には膳に上らないごちそうを毎日のように食べて、外国の上等な酒類も普通に飲みます。
絹は当時、とてつもなく高額でした。その頃の意識があるから、絹は高価だと思うのでしょう。
左の野蚕のシーツは、1万円くらいで、絹を扱うショップで販売されています。
大きさにもよりますが、おおよそ2万円くらいまでの価格と思います。そのくらいで心地良く眠れたり、私のように血流が良くなったら、ワインで乾杯するよりも、価値があるのではないかと思います。そして1枚購入すればしばらくは使えます。
絹のシーツの良い点は、頻繁に洗濯しないで良いことです。驚くべきことに汚れないのです。最初は、一週間くらいで洗って・・・でも何だか汚れていないなあと、思って、二週間、一ヶ月、二ヶ月くらいは変わらないと多くの人がおっしゃいます。私もそう思いました。そして、いいや半年ごとでいいとおっしゃる意見に耳を傾けて、今チャレンジしています。
一つには水の節約。そして洗剤を海に流さなくて済むこと。
何より良いのは、大きな洗濯物をして疲れないこと。
持病がある者にとって洗濯は負担ですが、病気にとっては衛生管理が重要です。だから身体や心にむち打って洗濯をしますが、よごれない絹は福音です。もちろん必要以上汚さないよう身ぎれいにするのは当然ですが・・・
絹のアウターがお好きなら、今年はシーツをお買いになって、靴下や下着もお着用下さい。何かが変わるかもしれません。
3月に入って、24時間絹に触れる生活をして半年経ちました。
生き物の飼育を始めた頃から15年、香料が気になって化粧品を使わなくなっていましたが冬は必要です。香料があるものは苦手であれこれ試しながら暮らしてきました。シーツや肌掛け、枕カバー、夜着を絹にしたら目覚めの肌がしっとりするので、絹の化粧水をお休みしていました。最近は、時折り使っていた栄養クリームをつけるのを忘れる日が多くなりました。
15.クレオパトラも、喜ぶ?
桐生お召しのシーツ。この気持ちよさは何物にも代えがたく、絹をこよなく愛したクレオパトラもきっと気に入ると思うのです。お召し縮緬のしぼが肌に絶妙。自分へのご褒美に。
シーツには、着物一着分の面積が必要なので、お召し縮緬1反分の価格になります。訪問着にしたならば、何年に一回か、晴れの場を装いますが、シーツにすれば、毎日心豊かに眠って、縮緬のしぼに肌を絶妙に磨いてもらう・・・。そういうお心持ちの方にお薦めします。
製品/㈱八丁ヤーン
http://www.jomo-news.co.jp/rensai/watashi/kiji/484.htm
24時間絹まみれになってから6ヵ月半
毎年苦手な3月を、風邪もひかず花粉症にも煩わされず、時折りくしゃみをする程度で日々過ごしています。飲み続けて9ヵ月になる桑の根っこのエキスもいいのかしら?
プロポリスや蜂蜜、強酸素・水素水は、これまで通りのことなので、この元気は絹まみれのおかげさま・・・と思いながら今日も原稿整理です。
そうそう、冬は例年膝掛け以外にグルグルと毛布を腰に巻き付けていましたが、今年は腰に巻く毛布の出番はありませんでした。